電子レンジの温めの仕組みとは

電子レンジは1945年アメリカでその原理が発明されました。
レーダーを設置する技師が、マイクロ波の発生源となるマグネトロン(真空管の一種)の前に立っていた所、いつの間にかポケットに入れていたチョコが溶けていたことに気が付いたことがきっかけとなりました。
1947年には最初の電子レンジが製品化されましたが、高さ180cmで重量は340kg、消費電力は3000wという、まったくもって家庭用とは程遠いものでしたが、アメリカ国内では売れ行きが良かったようで、多くの会社が電子レンジ製造に参入したといいます。
日本では1959年、東京芝浦電気が日本で初の電子レンジの開発に成功しました。
国産第一号製品を発売したのは国際電気(現・日立国際電気)で、1961年に業務用製品を発売しました。
そして、1992年に量産型電子レンジ第一号が早川電機興業(現・シャープ)から54万円で発売されました。
そんな中、家庭用の電子レンジが発売されたのは家電の開発力に定評のあった松下電器(現・ナショナル)からでした。
1965年にNE-500という品番で発売されましたが、家庭向けの商品であるため、企業努力の結果、値段はなんと19万8千円まで抑えられました。
これまでの流れでもわかるように、電子レンジの開発は家電メーカー総出で熾烈な競争が繰り広げられました。
普及の上でも、1970~80年代に家庭への進出が始まり、80年に28%だったものが85年には41%に、90年には70%まで爆発的に広がりました。
2000年代には90%を超え、2005年には97%となり、一家に1台の便利家電の地位を不動のものにしたのです。

電子レンジの歴史

電子レンジの英語訳はマイクロウエイブオーブン。 名前が示す通り、マイクロ波を使った電気調理機です。 マイクロ波は2~4GHzの帯域で振動する波のことで、衛星テレビ放送やレーダーなどにも使われています。 電波を使ってどうして温めることができるのでしょうか。

電子レンジを長持ちさせるメンテナンス方法

電子レンジは食材を温めるために使います。 時には温まった食材が飛び散って、レンジ内が汚れてしまうこともあります。 その汚れを放置してしまうと、故障の原因になります。 定期的に、正しいメンテナンスをし、便利電気調理器である電子レンジに長く活躍してもらいたいものです。

19万8千円で売り出された電子レンジのその後の進化は?

松下電器(現・ナショナル)の開発努力によって低価格化に成功し、家庭に普及するようになった電子レンジは、その後も各電気機器メーカーが開発競争を続け、次々に低価格を実現していきました。 90年代には一人暮らしの必需品となり、学生でも手の届きやすい2~3万円ほどの価格帯の商品も多く発売されました。